阪急西宮北口駅でダイヤモンドクロスとブレーブスの歴史に触れる〈阪急西宮ギャラリー〉

関西の鉄道と球団経営

阪急神戸線と今津善の交差する「西宮北口駅」はすべての列車が停車する主要駅です。
梅田と三宮のちょうど間に位置し、かつては、駅前に阪急電鉄が所有していたプロ野球チーム「阪急ブレーブス」の本拠地「阪急西宮球場」がありました。当時は鉄道会社が球団経営を手がける事例が多く、特に関西には阪急の他に、阪神電気鉄道の保有する「阪神タイガース」、南海電気鉄道の「南海ホークス」、近畿日本鉄道の「近鉄バッファローズ」などが野球界を盛り上げていました。
鉄道会社のプロ野球参入の理由は、鉄道を利用して、野球場に足を運んでもらうことによって、運賃収入の増加が見込める他、沿線の宅地開発のイメージアップなどがあったようです。

阪急ブレーブスはオリックスへ

阪神タイガースを除く、南海、阪急、近鉄はパリーグ3球団は、昭和の終わり頃から入場者数の下降をたどり各鉄道会社は球団を手放すことになります。
阪急ブレーブスはオリックスへと譲渡されました。
「阪急西宮球場」は「阪急西宮スタジアム」へと名前を変えましたが、球場の老化と経営難により2002年に閉鎖。
取り壊された跡地は大型複合商業施設「阪急西宮ガーデンズ」が建てられました。

阪急西宮ガーデンズ5階「阪急西宮ギャラリー」

阪急西宮ガーデンズの5階にある「阪急西宮ギャラリー」には
阪急電鉄や西宮球場、そして阪急ブレーブスの歴史などが紹介されています。

阪急西宮ギャラリー
阪急西宮ギャラリー
福本豊氏(左) 上田利治氏(右)
阪急西宮球場

西宮北口駅の名所「ダイヤモンドクロス」

興味深かったのは西宮北口駅のジオラマ。駅構内に見事な「ダイヤモンドクロス」を発見しました。「ダイヤモンドクロス」とは、線路が平面で交差する場所のことです。

阪急神戸線は本数も多く、列車速度も早いため西宮北口駅の「ダイヤモンドクロス」は列車ダイヤ作成のネックとなっていたようです。

鉄道ファンの間では貴重なスポットとして人気でしたが、1984年、今津線が北線と南線に分断されたことで「ダイヤモンドクロス」は消滅してしまいました。

阪急西宮ガーデンズ北側にある「高松ひなた緑地」にはレールの実物が埋められています。

鉄道と野球の思い出が同時にひたれる「阪急西宮ガーデンズ」そして「阪急西宮ギャラリー」。野球場はなくなりましたが、大阪からも神戸からも便利な「西宮北口駅」は今では多くの買い物客で賑わっています。