「ムーンライトながら」終了…今では信じ難い真夜中の三密時代「大垣夜行」

「大垣夜行」時代は「密」の旅!?

昭和の時代、お金のない旅行者に大人気だった東海道本線の夜行快速列車「大垣夜行」
特急券や急行券が不要、夜間に東京-大垣間をひた走るため、首都圏と関西間を格安移動する旅行者にとってはなくてはならない存在でした。
「青春18きっぷ」ユーザーには使い勝手が良く、「青春18きっぷ」が発売される夏・冬・春には満席のみならず、通路やデッキにも人が溢れ、まさに地獄絵図のようでした。
万が一、座れたとしても座席は直角の背もたれに硬いシート。
しかし、今となっては懐かしい思い出です。

「ムーンライトながら」は予約困難

1996(平成8)年に「大垣夜行」「ムーンライトながら」に生まれ変わると、列車は一新、快適なリクライニングシートへと変わります。しかし、全車指定席のため発売日には即完売状態となり、手の届かない存在となりました。

大垣駅

コロナがきっかけに


その後、首都圏-関西に多くの夜行バスがリーズナブルな料金で運行されるようになり、「ムーンライトながら」の存在意義も徐々に薄れてきます。
2009(平成21)年からは「青春18きっぷ」の発売時期のみに運転される臨時列車となりました。
そして、2020(令和2)年に世界を襲った新型コロナウイルス。
その影響ににより、2020(令和2)年の夏に運転休止となります。
年末年始も休止となり、とうとうそのまま運転終了することになりました。
運転終了の理由は「利用者の行動様式の変化によって列車の使命が薄れてきたこと、使用車両の老朽化」ということらしいです。
車両の老朽化はわかるとしても、列車の使命は薄れてはいないのではないでしょうか。
おそらく「大垣夜行」のような全席自由席にすればきっと「青春18きっぷ」ユーザーは大歓迎だと思います。
夜行列車であろうと、通勤列車なみの大混雑で利用すると思います。

しかし、それでは真夜中の三密…これは小池知事に怒られそうですね。

ムーンライトながら

鉄道マニア、貧乏旅行、コンサート遠征などの強い味方だった「大垣夜行」、そして「ムーンライトながら」
その歴史の継承は2021年をもって幕を閉じることとなります。
お疲れ様でした。