未来の新幹線駅「松井山手駅」の急成長がよくわかる大谷トンネルと奥大谷トンネル跡

北陸新幹線の中間駅として予定されているJR片町線(学研都市線)「松井山手駅」は、京阪電鉄が請願してできた駅です。

松井山手駅


なぜ京阪電鉄がJR沿線に新駅をお願いしたのでしょうか。
大手鉄道会社は、必ずと言っていいほど不動産業も営んでいます。
京阪電鉄にももちろん不動産部門があります。
京阪電鉄沿線は古くからの住宅地が多く、沿線には大規模な住宅開発のできる場所が多くありませんでした。
そこで、京阪電鉄は京都府京田辺市と八幡市に跨る丘陵地を開発し「京阪東ローズタウン」を建設することに。
「京阪東ローズタウン」予定地にはJR片町線(学研都市線)が通っていますが、駅がありませんでした。
JR片町線電化複線化工事の折に京阪電鉄が建設費の一部23億円を負担し「大住駅」-「長尾駅」間に新駅が設置されます。
「松井山手駅」の誕生です。「松井山手駅」の開業で「京阪東ローズタウン」の利便性が格段に向上しました。
「京橋駅」まで最速で約30分ほど。
今では、JR片町線はJR東西線と直通運転されているため、乗り換えなしで「北新地駅」や「尼崎駅」などへも行くことができます。周辺にはおしゃれな商業施設も増え、「松井山手駅」のブランド価値が一気に高まりました。

京阪東ローズタウン

今の街並みからは想像できませんが「松井山手駅」開業前は周辺に2本のトンネルがありました。
大谷トンネルと奥大谷トンネル。

出典:国土地理院撮影の空中写真(1985年撮影)

「大住駅」-「長尾駅」間は電化によって新線に切り替えられ、旧線のトンネルは埋め立てられました。
大谷トンネルは「松井山手駅」の東側の旧線にあったようですが、現在は見る影もありません。

大谷トンネル跡


奥大谷トンネルも埋められたそうですが、ポータル(坑口)の上部がわずかに地上に顔を出しているとのこと。
新線切替当時は車窓からも見ることができたようですが、2021年6月某日、JR片町線(学研都市線)の列車内より一目見てみようとチャレンジしてみましたが藪に埋もれていてまったく見ることができませんでした。

奥大谷トンネル跡


それならばと徒歩で試みましたが、立ち入り禁止のため入ることができませんでした。

奥大谷トンネル跡


この藪の向こうにお宝(トンネル跡)があるのに…
わかっていても見ることのできないもどかしさ。