飛鳥山公園
わたしが東京都北区王子にある飛鳥山公園を訪れたのは、ちょうど桜の咲き誇る時期。
穏やかな天候で、飛鳥山公園は多くの花見客で賑わっていました。
飛鳥山公園が花見の名所となった理由は、江戸時代まで遡ります。
八代将軍徳川吉宗が享保の改革の施策のひとつとして、
江戸の庶民に娯楽を与えようと
桜の木を植えたのがはじまりです。
当時、桜の名所地では禁じられていた「酒宴」や「仮装」も解禁され
花見の名所として、その名を江戸に広めることとなりました。
東京の文化が凝縮された公園
なだらかな山の上には、現役を終えた蒸気機関車や都電が静態保存され、
自由に乗ることができるため、子供達の絶好の遊具となっていました。
また、「紙の博物館」「北区飛鳥山博物館」「渋沢史料館」の3つの博物館を擁する博物館ゾーンもあり、東京の文化や歴史が公園一帯に点在しています。
飛鳥山モノレール(あすかパークレール)
飛鳥山公園には、無料で乗れる飛鳥山モノレール(あすかパークレール)というかわいい乗り物があります。
高齢者や障害者、ベビーカー利用の方にも飛鳥山を気軽に登れるようにと平成21年7月に設置。
JR王子駅中央口改札すぐの公園入り口と山頂の間、高低差約18mを2分で結んでいます。
見た目がかたつむり(エスカルゴ)に似ていて飛鳥山を運行しているため「アスカルゴ」と呼ばれています。
乗車時には、飛鳥山公園が桜の名所となった由来を説明するアナウンスが流れ、
車窓を見下ろれば、大きなカーブを曲がっていく都電荒川線が見えます。
風光明媚な景色を楽しみながら、無料でモノレールに乗れる小旅行。
少し得した気分でした。