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北陸本線旧線跡
東海道線の支線として、「長浜駅」から「敦賀駅」まで開通した鉄道が1896年には「福井駅」まで開通。「長浜駅」-「福井駅」間の路線は北陸線と命名されました。「敦賀駅」-「今庄駅」間の旧線は現在の路線とは異なり、険しい山地を避けるように敷設されました。「敦賀駅」を出た旧線はしばらくは現在の北陸本線と同じ線路を辿りますが、北陸自動車道をくぐると北陸本線から逸れます。木の芽川に沿いの国道476号線が廃線跡となります。
樫曲トンネル
再び北陸自動車道と交わるあたりで、国道476号線と離れ北陸自動車道に並走する道路が廃線跡となります。
葉原トンネル
葉原トンネルは一車線のため、信号の指示による片側通行が交互に行われます。
杉津駅跡
「杉津駅」跡は北陸自動車道の杉津パーキングエリアとなっています。
眼下には敦賀湾が広がります。
「杉津駅」からは、北陸自動車道から離れトンネルが続く県道207号線へ。
旧山中信号所跡
険しい山地を避けている旧線ですが、それでもきつい勾配があります。
ここ旧山中信号所跡には、スイッチバックの名残が観られます。
大桐駅跡
鹿蒜川に沿って進むと「大桐駅」跡です。
「南今庄駅」付近で新線に合流します。
この道のりを時間をかけて走り抜けた旧線。
1962年に北陸トンネルが開通し、新鮮に切り替わると敦賀駅から今庄駅間の所要時間は約15分となり、1時間以上の短縮となりました。
旧線に残されたトンネル「旧北陸本線トンネル群」は、近代化遺産として評価され、土木学会の選奨土木遺産に選定、また国の登録有形文化財にも登録されています。
今回は自動車で訪問しましたが、徒歩や自転車では、自動車が来た場合は少し危険かなと感じました。大人数で通行するかライト等を照らして、こちらの存在をアピールすることをお勧めします。