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小坂製錬小坂線
秋田県鹿角郡小坂町にある小坂製錬所。ここで製造された濃硫酸を輸送するため、小坂駅と大館市の大館駅を結ぶ鉄道として小坂製錬小坂線が営業されていました。その歴史は古く、1908年(明治41年)に開通しています。
主な貨物は小坂鉱山から産出される精鉱と製錬所で製錬された商品でした。
1994年には旅客営業も開始されましたが、2009年4月1日をもって廃止となりました。
小坂製錬小坂線の廃線跡の遺構は新しく、今にも列車が走ってくるような錯覚に襲われます。
大館駅の「青ガエル」
大館は、秋田犬の物語で有名な忠犬ハチ公のふるさと。
「大館駅」の駅前には、渋谷駅と同じ忠犬ハチ公の銅像が建てられています。
また、「大館駅」より道を挟んだ向かい側に大館市観光交流施設「秋田犬の里」が建ち、
その裏手の公園には、東急5000系電車、通称「青ガエル」が保存されています。
この「青ガエル」はあの渋谷駅ハチ公前広場から移設されたものです。
渋谷駅周辺の大規模再開発により、忠犬ハチ公と縁のある大館に運ばれてきました。
その「青ガエル」の横を小坂製錬小坂線の廃線が走っています。
人力で「手こぎトロッコ」を動かして線路上を走ることができ、この周辺一帯が鉄道パークとなっています。
小坂鉄道レールパーク
小坂製錬小坂線終点の「小坂駅」は、廃止後、鉄道保存展示施設「小坂鉄道レールパーク」としてオープンしました。ディーゼル機関車やラッセル車が一般展示されています。
明治百年通り
「小坂駅」から北へ進むと「明治百年通り」へと続きます。
明治時代に建てられた洋館が立ち並び、
東洋一の銅山として栄えた小坂町の面影を感じることができます。