廃線跡の旅、鉄路の旅

山手線唯一の踏切、第二中里踏切廃止へ…しかし自動運転の道のりは遠い…?

鉄道業界の自動運転

自動車の自動運転が着々と進歩を遂げていますが、鉄道の自動運転はどのくらい進んでいるのでしょうか。

国内初の無人運転は神戸市のポートライナー。
1981年に兵庫県神戸市にて開催された地方博覧会「ポートピア’81」のアクセスとして営業開始。
「ポートピア’81」閉幕後は、三宮駅からポートアイランドを経由し神戸空港駅を結ぶ生活路線として利用されています。
その後、自動運転は各地で次々と採用。おなじみの「ゆりかもめ東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)」や「舞浜リゾートラインディズニーリゾートライン」なども自動列車運転装置が使われています。

自動運転は、安全確保のため人や自動車が立ち入ることのできない環境が必要です。
現在、自動運転が行われている鉄道はすべて立体交差となっています。

山手線の自動運転化は第二中里踏切がネック?

JR東日本は、日本一利用数の多い山手線の自動運転を目指していますが、それには問題がありました。
山手線唯一の踏切、第二中里踏切(駒込―田端間)です。

第二中里踏切


山手線にはかつて踏切が他にもありましたが、ほぼ解消され、この踏切だけが残ることに。
山手線は本数も多く、第二中里踏切「開かずの踏切」と化していました。
自動車はこの踏切を避けて通るため交通量はあまり多くありませんが
山手線の自動化を目指すには、どうしてもこの踏切を改良しなければなりません。

第二中里踏切の廃止

そして2020年11月27日、ようやく都がこの近くに陸橋を建設し、第二中里踏切を廃止することを明らかにしました。
JR東日本とも合意しており、2020年度中に国土交通省から認可を得られる見込み、
陸橋の建設はJR東日本が担当します。
しかし、工事は終電から始発の間に行うため、1日に数時間しか進まず
完成には、10年ほど要するようです。
山手線自動化への道のりはまだまだ遠そうです…。

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