廃線跡の旅、鉄路の旅

新高速鉄道「土屋駅」構想!幕張新駅誕生からスカイアクセス新駅の行方を考える

京成成田空港線(成田スカイアクセス線)、成田高速鉄道アクセスと成田空港高速鉄道の接続地点の成田市「ウイング土屋」地区に「(仮)土屋駅」を設置する構想があります。この構想は新東京国際空港(成田空港)建設時から計画されていますがなかなか実現されず現在に至っています。

「ウイング土屋」はその名前が示す通り新東京国際空港に大いに関係のある地区です。

この地区は新東京国際空港建設のために資材基地・暫定燃料輸送基地として17年に渡り空港建設に協力してきました。空港完成後は原状回復工事を行い区画整理。「(仮)土屋駅」を設置するため、駅前広場などの準備も進められていました。
しかし、その後訪れたバブル崩壊により「(仮)土屋駅」計画は頓挫します。
2000年(平成12年)、「ウイング土屋」にイオン成田ショッピングセンター(現・イオンモール成田)がオープン。再び「(仮)土屋駅」建設の気運も高まりましたが、住民と鉄道会社との温度差があったようで建設されることはありませんでした。

下記写真をご覧ください。「(仮)土屋駅」駅前にはいつでもロータリーとして機能できるように準備がなされています。

土屋駅前ロータリー予定地

土屋駅前ロータリー予定地

「(仮)土屋駅」の東側には根木名川が流れています。

(仮)土屋駅

「(仮)土屋駅」予定地?

(仮)土屋駅

「(仮)土屋駅」予定地周辺は、イオンモール成田の他に家電量販店や衣料品店が林立し、非常に便利なところです。成田空港から近いため、コロナ前はインバウンド需要も多く、空港関係者の買い物にも利用されていました。

「(仮)土屋駅」設置は実現されるのでしょうか。

おそらく鉄道会社だけでの負担だけでは難しいと思われます。

同じ千葉県内で予定されている新駅を例に見てみましょう。2023年に京葉線「海浜幕張駅」-「新習志野駅」間に「幕張新駅」が開業予定です。

イオンモール幕張新都心より京葉線を望む

近くにはイオンモール幕張新都心があり、新駅建設費用負担割合はイオンモールが2分の1、千葉市、県、JR東が各6分の1となっています。概算事業費は約115億円を見込んでおり、その内イオンモールが約半分を負担しています。それでもイオンモールにとって新駅開業はメリットがあると判断されたのでしょう。
「(仮)土屋駅」の場合も同じくイオンモールからの出資が必要になるかと思われます。わたし一個人の考えですが…。

「(仮)土屋駅」予定地近くには早期実現を期待する看板が掲げられ、住民の熱い想いが伝わってきます。

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