2022年秋に、「武雄温泉駅」-「長崎駅」間での開業が予定されている西九州新幹線。
この度、西九州新幹線に使用される車両「かもめ」がお披露目されました。
東海道・山陽新幹線で運転されているN700Sをベースに西九州新幹線用に改良したものです。
デザインを担当されたのは、鉄道デザイナーの第一人者、水戸岡鋭治さんです。
水戸岡鋭治さんといえば、JR九州新幹線800系「つばめ」、特急車両の885系「かもめ」など
JR九州をはじめ、日本全国であらゆる名車のデザインを手掛けられています。
「かもめ」車体下部にはJR九州のコーポレートカラーである「赤」のラインを大胆に配色。
見慣れたN700Sの印象が一気に変わります。
車体横の「かもめ」の文字。筆文字でありながらセンスのいいフォントは外国人受けしそうなデザインです。
そして車体各所に散りばめられたオシャレな英文字。書体のバランスや字間スペースには洗練されたグラフィックデザイン的な要素がふんだんに取りれられています。
そして前面をご覧ください!
自動車に詳しくない方でも一目であの車!?と思ったのではないでしょうか?
そう、アルファロメオです。
アルファロメオの特徴的なあの逆三角形グリルデザインが「かもめ」に施されています。ヘッドライトもオマージュされているような…?
水戸岡鋭治さんは鉄道デザインのアイデアに自動車のデザインを参考にすることがあるとおっしゃられています。
「883系」はイタリアのデザイナー・マルチェロ・ガンディーニのトラックからヒントを得られたそうです。
JR九州の西九州新幹線用N700S「かもめ」は間違いなくアルファロメオですね!
西九州新幹線はどの新幹線にも接続しない「武雄温泉駅」-「長崎駅」間のみの開業。今後の延伸については国・長崎県・JR九州と、佐賀県との間でまだ意見がまとまっていません。とりあえずは「武雄温泉駅」で在来線特急と西九州新幹線を乗り継ぐ「リレー方式」となります。
しかし、水戸岡鋭治さんデザインで大きく変わったN700S「かもめ」に乗るためだけに、長崎を訪れる方も多いのではないでしょうか。
さあ、アルファロメオ気分で長崎へ!?