米原駅の13番線と謎のスペースは北陸・中京新幹線実現への布石?

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東海道本線・北陸本線・東海道新幹線・近江鉄道が通る「米原駅」は交通の要衝です。にも関わらず、駅周辺が、それほど栄えていないのが不思議です。列車が到着するたび、駅構内を乗り換え客が慌ただしく行き交う光景が印象的な駅です。

さて、「米原駅」の新幹線ホームには、気になるホームがあります。

謎の13番線。

13番ホーム

新幹線「米原駅」の上下ホームの間には2本の通過線が通っています。そして、下りホームは1面1線の相対式ホームですが、上りホームは1面2線の島式ホームとなっています。

下りと比べて1本多い上りホームの線路。それが13番線です。何やら怪しい匂いがしてきますね。

「米原駅」に新幹線駅が開業したのは、1964年(昭和39年)のこと。当時の整備新幹線計画では、この駅から分岐して北陸方面へ向かう北陸新幹線が計画に盛り込まれていました。

ということは、この13番線は、もしかして北陸新幹線のためのホーム!?
現在、この13番線は、保守・工事用車両の待避線として使用されています。「米原駅」-「関ヶ原」間は雪による遅延や運休が多い区間のため、このように待避ホームが設けられているのです。

13番ホームから北陸方面を望む

そして、上り9番線の外側、在来線との間にもスペースが空いています。
東海道新幹線開業時に、北陸新幹線建設を見据えて設けられたのスペースのような気がします。

新幹線と在来線との間にもスペース

しかし、北陸新幹線の「敦賀駅」以西は小浜・京都ルートに決まってしまいました。このスペースは幻となるのでしょうか?

いえ「敦賀駅」-「米原駅」間の新幹線計画はまだ健在です。北陸新幹線とは別の「北陸・中京新幹線」という、整備新幹線よりも格下である基本計画路線という位置付けで残っていました。

国土地理院地図より編集

現在「敦賀駅」-「米原駅」間を特急「しらさぎ」が約30分で結んでいます。「敦賀駅」-「米原駅」間は、特急「しらさぎ」のほとんどの列車がノンストップ(一部、長浜駅停車)であることから、「北陸・中京新幹線」が開業した場合も中間駅は設けられないと思われます。

さて、「北陸・中京新幹線」の開業のメリットはあるのでしょうか?「米原駅」で「北陸・中京新幹線」が過密なダイヤの東海道新幹線に乗り入れることは到底無理でしょう。そうすると、メリットは今のところ、所要時間のわずかな短縮しかみられません。

特急「しらさぎ」

「北陸・中京新幹線」が実現に近づく可能性があるとすれば、リニア中央新幹線の開業が一つのきっかけになるかもしれません。リニア中央新幹線開業で、東海道新幹線のダイヤに余裕ができれば、「北陸・中京新幹線」が東海道新幹線に乗り入れも可能となることでしょう。

さて、それは、いつになることやら…?