廃線跡の旅、鉄路の旅

広島に残る弾丸列車の痕跡 弾丸列車のルートは広島駅を完全スルー!?

広島県廿日市市にある洞雲寺前公園には、新幹線の前進である「弾丸列車」の杭が保存されています。

弾丸列車の杭(洞雲寺前公園)

「弾丸列車」とは戦前に計画されていた超特急計画です。
弾丸列車計画は、東京と下関を9時間で結び、さらにその先は海底トンネルで対馬海峡を横断し、朝鮮半島・中国を結ぶ壮大な計画でした。
「弾丸列車」の杭は、洞雲寺前公園付近が弾丸列車のために買収された土地であった証でした。

弾丸列車のパネル(洞雲寺前公園)

弾丸列車計画は、戦争の激化によって中止となりました。東京-新大阪間の「弾丸列車」のために買収された土地の大部分は東海道新幹線のルートに利用されましたが、新大阪より西は、当時の新幹線延伸計画が未定であったため、それらの土地は元の持ち主に戻されました。
そのため、洞雲寺付近の杭が残っていたことは、大変珍しいことであることがうかがえます。

「弾丸列車」のルートは現在の山陽新幹線のルートとは大きく異なっていました。

国土地理院地図より編集

弾丸列車計画では、広島駅の東側、西条駅付近からは、山陽本線と交差した後、芸備線の安芸矢口駅付近へ抜け、可部線の下祇園駅付近に機関区を設ける予定でした。また、山陽本線の己斐駅(現、西広島駅)を「新広島駅」とし、廿日市駅付近までは山陽本線と並行するルートでした。

洞雲寺前公園の前の道路

これらの「弾丸列車」ルートの土地は戦後返還され、山陽新幹線建設時は、トンネル技術の発達によって、トンネルを多用するルートへと変更されました。

このように弾丸列車の痕跡は、広島の他にも日本全国各地に残されています。以下の記事で紹介していますので、ぜひ読んでみて下さい!

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