手柄山中央公園の北西に新駅誕生
JR西日本山陽本線姫路~英賀保(あがほ)間に新駅ができるようです。
場所は手柄山中央公園北西の西延末(にしのぶすえ)地区。
開業は2026年春を予定しているようです。
手柄山中央公園に存在していた姫路モノレール
手柄山中央公園といえば、かつて姫路モノレール(姫路市交通局モノレール線)が通っていた場所でもあります。
1966年に開業、わずか8年で休止1974年休止、1979年廃止となった幻のモノレールです。
1966年4月6日から6月5日の2ヶ月間にかけて手柄山で開催された「姫路大博覧会」へのアクセス路線として開業されました。
しかし、「姫路大博覧会」が閉幕後は利用者が激減しました。
ネックは高額な運賃だったそうです。
姫路モノレールの夢を受け継ぐJR新駅?
モノレール廃止後の一番の最寄駅は山陽電鉄本線手柄駅より徒歩約20分。
近いようですが坂道のためなかなかの徒歩約20分です。
姫路駅からはやはりバス利用が便利でした。
1977年。手柄山中央公園にはジェットコースターや観覧車が設置された市営遊園地「ひめじ手柄山遊園」や「姫路市民プール」が誕生しました。
「ひめじ手柄山遊園」は数ある関西の遊園地の中、破格な乗り物券で色々なのりものに乗れた記憶があります。
また、「姫路市民プール」は公営としては播磨地方最大級の規模で、造波プールなどが大人気でした。
しかし、老朽化が進み、2020年9月6日の営業をもって閉園となりました。
遊園地とプールの閉園は残念ですが、新駅開業に向け公園は再整備されるようです。
姫路駅に近い市民公園ですが、意外に不便だったため、この新駅の誕生は大きな期待が寄せられます。
しかし、ふと思ったのは、最初からここに駅ができていればモノレールは必要なかったかも…?
実は姫路モノレールの計画当時の構想は姫路駅-手柄山駅にとどまらず、飾磨・広畑、さらには市内に環状路線を建設、そしてゆくゆくは山陰まで路線を延伸という果てしない夢があったそうです。
すなわち、姫路駅-手柄山駅はほんの一部分に過ぎなかったようです。
今回の新駅誕生で姫路モノレールを思い出す方も多いのでは?
姫路モノレール廃線跡の撤去は進んでいるようです。見られるのは今のうちかも…