廃線跡の旅、鉄路の旅

大阪モノレール延伸!門真市-松生町-門真南-鴻池新田-荒本-瓜生堂…将来は堺へ!?

1990年(平成2年)、阪急京都線「南茨木駅」と万博公園のある「千里中央駅」の間を結ぶ「大阪モノレール」が開業しました。
1997年(平成9年)、西は大阪空港(伊丹空港)、南は「門真市駅」まで路線を拡大し、現在の本線の形となります。
翌年の1998年(平成10年)、支線である国際文化公園都市モノレール線(彩都線)が誕生、「万博記念公園駅」 – 「阪大病院前駅」間が開業します。
2007年(平成19年)には「彩都西駅」まで延伸されました。
着々とネットワークを広げてきた「大阪モノレール」。その後、しばらく動きはありませんでしたが、
2019年(平成31年)に新区間の申請が通りました。
2029年度に開業を目指す「門真市駅」-「瓜生堂駅(仮)」間8.9kmの延伸計画です。
この区間の開業により、大阪メトロ長堀鶴見緑地線、近鉄けいはんな線(大阪メトロ中央線)、JR学研都市線(片町線)、近鉄奈良線の4路線に接続され、現在の営業区間と合わせると計10路線に接続することになります。
東京と同じく大阪の交通網も放射状に形成されてきましたので、各路線を結び都心部流入を避ける環状軌道は混雑緩和に大変効果があります。
大阪モノレール延伸部は「門真市駅」より大阪中央環状線に沿って建設される予定です。

Contents

門真市駅

現在終点の「門真市駅」の南側には、すでに延伸を見越して引上線の両側に延伸用の軌道が敷設されています。

門真市駅

松生町駅(仮)

「門真市駅」の南、門真市松生町付近に新たな駅を設置する予定がありますが、まだ決定ではありません。予定地付近には広い工場跡。ららぽーとやコストコなどがオープンします。「門真市駅」-「門真南駅」の中間駅となるため、駅間距離は短くなりますが、モノレール駅が設置されれば、これらの大型商業施設へのアクセスが大変便利となります。

門真南駅


南へ進むと大阪メトロ長堀鶴見緑地線の終着駅「門真南駅」。大阪モノレールと接続予定です。大阪府立門真スポーツセンターやアウトレットモールがあり、特に休日のアウトレットモール周辺は自家用車での来場が目立ちます。鉄道アクセスが2路線になることで混雑は緩和されるでしょうか?

門真南駅予定地

鴻池新田駅

その次の駅に予定されているのが「鴻池新田駅」。JR学研都市線(片町線)と接続で、大阪モノレールとJRが接続される初めての駅となります。両駅の駅間距離は少し離れています。

鴻池新田駅予定地

荒本駅

さらに南へ進み、大阪中央環状線から少し東に逸れると「荒本駅」の予定地です。近鉄けいはんな線(大阪メトロ中央線)「荒本駅」と接続します。これまで大阪中央環状線に沿っていたルートが少し東側に逸れることで東大阪市役所や府立図書館などに隣接し、大変便利になります。新駅は2021年春に閉店となったイオン東大阪店跡に開業予定です。

荒本駅予定地

瓜生堂駅(仮)

「荒本駅」から南へ。再び、大阪中央環状線に戻り並行しながら進むと終着駅の「瓜生堂駅(仮)」です。近鉄奈良線「若江岩田駅」と「八戸ノ里駅」の中間に位置しているため、近鉄にも新駅が設置される予定です。

瓜生堂駅(仮)

万博車両基地の代替機能や車両増加に対応するための新しい車両基地も併設される予定となっています。

瓜生堂駅(仮)車両基地予定地
瓜生堂駅(仮)車両基地予定地

堺へ…!?

元々、大阪モノレールの目的は大阪空港(伊丹空港)と堺泉北臨海工業地帯を結ぶ構想から始まりました。大阪モノレールに並行する大阪中央環状線は堺まで続いていますので、このまま大阪中央環状線横に建設していけば用地確保に問題ないようです。問題は建設費?今回の延伸で黒字が維持されれば、堺まで大阪モノレールが延伸されることも夢ではないかもしれませんね。

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