廃線跡の旅、鉄路の旅

近鉄けいはんな線延伸はどのルート?特急直通の可能性は…

1986年(昭和61年)開業より「長田駅」 – 「生駒駅」間を結び地下鉄中央線との相互乗り入れを行なってた近鉄東大阪線。
2006年(平成18年)に「生駒駅」 – 「学研奈良登美ヶ丘駅間」が延伸されると近鉄けいはんな線と改称されました。
生駒市の北側から奈良市北西部にかけて広がる地域は宅地開発が進み、近鉄けいはんな線は住民の足として利用されています。
終点の「学研奈良登美ヶ丘駅」。

学研奈良登美ヶ丘駅


向かいの丘から見下ろすとまだまだ延伸されそうな雰囲気があります。

学研奈良登美ヶ丘駅


実は近鉄けいはんな線、さらに東へ延伸し、近鉄京都線に接続する計画があります。
検討されていた計画は3案。

1.近鉄高の原駅ルート2.近鉄京都線新祝園駅ルート3.LRT方式による近鉄京都線新祝園駅ルート
概算事業費約350億円約570億円約140億円
利用者数予想16,700 人/日25,200 人/日12,000 人/日
精華町における京阪奈新線に関する調査報告書参照


1.近鉄高の原駅ルート
 「新祝園駅」へ延伸するよりも事業費は安い。
 

近鉄高の原駅


2.近鉄京都線新祝園駅ルート
 事業費は一番高くなりますがけいはんな学研都市の中心部に連絡するため、利用者が一番多く見込めます。

3.LRT方式による近鉄京都線新祝園駅ルート
 事業費費が一番安いが低スピードかつ乗り換え必要。地域レベルでの利用が予想されます。

延伸先となる精華町が提案しているのは「近鉄京都線新祝園駅ルート」です。

国土地理院地図より編集

経由するけいはんな学研都市は国家プロジェクトとして建設されました。着々と成果を上げているものの今ひとつ知名度が上がらないのは、鉄道のアクセスがあまりよくないからではないでしょうか。「つくばエクスプレス」と筑波研究学園都市の関係のように、近鉄けいはんな線延伸がけいはんな学研都市にもたらす効果は絶大だと思います。

もし「近鉄京都線新祝園駅ルート」が決定すれば、精華大通りの地下を通る予定です。

精華大通り

国会図書館関西館付近に「学研中央駅」?

国会図書館 関西館

終着予定の「新祝園駅」で近鉄京都線と接続。けいはんな線と近鉄奈良線は電気方式が違うため、今のままでは列車の直通はできませんが、両線に対応できる車両の開発により京都~けいはんな学研都市~夢洲を結ぶ直通特急列車も夢ではないと言われています。

また近鉄「新祝園駅」は学研都市線(片町線)「祝園駅」に隣接し連絡通路でつながっています。学研都市線(片町線)に乗り換えると北陸新幹線予定地である「松井山手駅」へ1本で行くことができます。

近鉄けいはんな線の延伸、今から待ち遠しいですね。

モバイルバージョンを終了