鳥取・境港線に不思議な出っ張り!もしかして鬼太郎の妖怪のせい!?

スポンサーリンク
スポンサーリンク

鳥取県の西端に位置する境港は、江戸時代より諸藩の貿易港として栄え、明治時代以降も日本海航路の重要な地点として賑わっていました。
境港に鉄道が通ったのは、1902年(明治35年)。
鳥取県の「米子駅」と「境港駅」を結ぶ境線が山陰初の鉄道として開業されます。
境線が最初に建設された理由は、境港より鉄道資材を輸送するためです。
その後、現在の山陰本線にあたる区間が建設され東西へと路線が拡大されていきました。

境港駅

境港線はユニークな路線で有名です。
境港は漫画家・水木しげる氏の出身地。
代表作「ゲゲゲの鬼太郎」にちなみ、2005年(平成17年)より境線の駅名の愛称に妖怪の名前が使用されています。

境港駅

例えば
米子駅は「ねずみ男駅」
境港駅は「鬼太郎駅」です。
このように境港線全駅に妖怪の愛称がついています。

境港駅(鬼太郎駅)

そして、もう一つユニークな特徴があります。
境港線は弓ヶ浜半島に沿って、弧を描くように走っていますが、よく見ると不自然な曲線部分があることに気づきます。
まるで漫画に描かれたおへそのような形をしています。
なぜこのような路線になったのでしょう。

国土地理院地図より編集

2008年6月、境線の西側にある美保飛行場(米子空港)の滑走路拡張計画が立てられました。

滑走路拡張には、どうも境線が邪魔になってしまいます。


そこで境線は美保飛行場(米子空港)を避けるために滑走路延長部分だけ路線を曲げ、迂回することになったのです。(2009年12月完成)

妖怪のせいじゃなかったのですね…。


延長上に存在していた「大篠津駅(おおしのづえき)」。
駅前にはお店や民家が建ち並び、飛行場の玄関口として賑わっていたようですが全て移転され、「大篠津駅」も廃駅となります。

長年親しまれた「大篠津駅」、駅名が消滅するのは忍びない…

住民による存続の要望が通り、隣駅の「御崎口駅」が「大篠津町駅」と改称されます。

国土地理院地図より編集


そして、空港の最寄駅として新たに「米子空港駅」が新設されました。

もちろん妖怪駅名も継承されたとのことです!

駅名愛称(妖怪駅名)
米子駅ねずみ男駅
博労町駅コロポックル駅
富士見町駅ざしきわらし駅
後藤駅どろたぼう駅
三本松口駅そでひき小僧駅
河崎口傘化け駅
弓ケ浜駅あずきあらい駅
和田浜駅つちころび駅
大篠津町駅砂かけばばあ駅
米子空港駅べとべとさん駅
中浜駅牛鬼駅
高松町駅すねこすり駅
余子駅こなきじじい駅
上道駅一反木綿駅
馬場崎町駅キジムナー駅
境港駅鬼太郎駅

境線の妖怪駅名、いくつの妖怪をご存知ですか!?