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四日市あすなろう鉄道
四日市あすなろう鉄道は、内部線と八王子線の二線を保有する鉄道。軌間762mmという狭軌(ナローゲージ)であることから「あすなろ」とかけて「あすなろう」と名付けられています。ちなみに「あすなろ」とはヒノキ科の常緑樹で、「檜」よりも小さく、「檜のように明日なろう」と命名された説があるそうです。
もともとこの路線は近鉄が保有していましたが、赤字路線であったことから、2012年頃より廃線の危機に瀕していました。2014年、近鉄が75%分を、四日市市が25%分を、出資することで折り合いがつき、第三セクター鉄道となりました。
線路幅が狭いので車両幅も狭く、とてもかわいいフォルムです。
四日市あすなろう鉄道内部線。
「あすなろう四日市駅」を出発した列車は、旧東海道に沿って走ります。
日永の追分「日永駅」
「赤堀駅」を過ぎ、「日永駅」。
「日永駅」で八王子線と分岐します。
「南日永駅」、「泊駅」を過ぎると「追分駅」。
追分は東海道と伊勢街道の分岐点で、「日永の追分」と呼ばれています。
内部駅のその先
そして、「小古曽駅」を過ぎると内部線の終点「内部駅」です。
線形を見ると、この路線、まだまだ先に続きそうな感じです。
実は、この内部線、「内部駅」より延伸計画があったそうです。
今では国道1号線があり、行く手を阻まれていますが
国道1号線の反対側に空き地が続いています。その先にある内部川を越え、鈴鹿方面へ向かう予定でした。
内部側を越えて、鈴鹿方面を目指していたのでしょうか。
八王子線廃線跡
四日市あすなろう鉄道八王子線。
「日永駅」で内部線と別れた八王子線は、わずか一駅で終点「西日野駅」に到着します。
では、なぜ「八王子線」と呼ばれているのでしょうか?
かつて「八王子線」は、この「西日野駅」より西1.6km先の「伊勢八王子駅」まで繋がっていました。
1974年、線路に並行する天白川が集中豪雨による水害のため「日永駅」から「伊勢八王子駅」間が休止。
1976年に「日永駅」-「西日野駅」間は復旧しましたが、「西日野駅」-「伊勢八王子駅」間は復旧されることなく廃止となってしまいました。そのため、「八王子線」という「伊勢八王子駅」がそのまま使用されています。