秋田港駅
秋田県の奥羽本線土崎駅から本線を離れ秋田港へと向かうJR貨物の奥羽本線貨物支線(通称:秋田港線)。
その先には広大な敷地を持つ秋田港駅構内が広がります。
この秋田港駅から線路はさらに枝分かれし、秋田臨海鉄道の北線と南線へとつながります。
秋田臨海鉄道北線
秋田臨海鉄道の北線は秋田北港駅へと向かいます。
秋田北港駅北側には秋田製錬飯島製錬所があり、かつては、鹿角郡小坂町の小坂製錬で生産された濃硫酸が小坂製錬小坂線で秋田北港駅に運ばれ、秋田製錬飯島製錬所を経由して海上輸送されていました。
しかし、現在はトラック輸送に切り替わり、2008年(平成19年)4月以降、休止状態となっています。
そして翌年には、小坂製錬小坂線も廃止となりました。
秋田臨海鉄道南線
南線の終点の向浜には、日本製紙板紙事業本部秋田工場があります。
現在1日3往復の貨物列車が走っていますが
こちらもモータリゼーションの波には勝てず、休止中の北線とともに2021年3月をもって廃止となる予定です。
1970年に設立し、貨物を運び続けた鉄道事業がちょうど50年の節目で幕を下ろします。
両線の設備は撤去される予定となっています。
秋田運河にかかる南線の旧雄物川橋梁は立派な鉄橋ですが、撤去されるとなると寂しい気持ちになります。
これも時代の流れですね。
秋田市のシンボル的な存在のポートタワーセリオンがそびえ立つ「道の駅あきた港」。
そのすぐそばを秋田臨海鉄道南線が通っています。
高さ100mのセリオン展望台に上れば、秋田臨海鉄道の北線と南線が見渡せる絶好の眺望となっています、