「行川アイランド駅」はショッカーの基地の最寄り駅!?

千葉県の大レジャー施設だった「行川アイランド」

1964年に開園し1970年に年間117万人もの入場者数を記録した千葉県勝浦市のレジャー施設「行川アイランド」。
南房総の温暖な気候にふさわしい南国系の動物・鳥類や熱帯植物の見学やフラミングショーや南国のダンスが楽しめ
プールやホテルも整備された人気のリゾートでした。

しかし、1970年10月1日に行川アイランドからわずが10kmほど離れた鴨川市に鴨川シーワルードがオープン。鴨川シーワルードは主に海の生物によりパフォーマンスがメインで、イルカやシャチのショーが人気となり、「行川アイランド」の入場者数が減少します。

特撮番組のロケ地としての「行川アイランド」

その頃より「行川アイランド」は、特撮番組のロケ地として使用されることとなります。

仮面ライダー第61話(1972年5月27日)「怪人ナマズギラーの電気地獄」では、
ショッカーの幹部、死神博士は「ショッカー日本支部の基地が“行川アイランド”の地下にあるとは、さすがは地獄大使、良いところに目をつけた」
行川アイランドの地下にショッカー日本支部の基地を作った地獄大使をベタ褒めしています。

翌年の仮面ライダーV3の第9話デストロン地獄部隊とは何か!?」(1973年4月14日)レンズアリ登場の回でもロケ地に使用され、仮面ライダーシリーズ以外でも超人バロム・1キカイダー01などの特撮番組でロケ地として使用されています。
その効果か、「行川アイランド」は1973年には年商10億円強、1974年には年商15億円強と好業績をあげています。

1975年頃の行川アイランド(国土地理院地図より)

しかし、1976年には約50億円の負債を抱えて会社更生法を申請。
その後も東映作品のロケ地に数多く採用されましたが、1983年に東京ディズニーランドの開園が決定打となり2000年の入場者数は年間19万人まで減少、売上高も最盛期の半分の6億円となりました。
そして、2001年8月31日に閉園を迎えることとなります。

特急「わかしお」も停車した「行川アイランド駅」

「行川アイランド」へのアクセス駅として、1970年(昭和45年)に開業した「行川アイランド駅」。
当時の国鉄では、商用施設の名前がついた珍しい駅でした。
閉園後も「行川アイランド駅」の名前で営業しています。

「行川アイランド」営業時は「特急わかしお」も停車する駅でしたが、今は普通列車しか停まらない無人駅となっています。

外房線の車窓からは「行川アイランド」跡地へと続く道路が残っています。

2015年頃の行川アイランド(国土地理院地図より)

「行川アイランド」跡地の再開発

もう廃駅となってもおかしくない「行川アイランド駅」ですが、ようやく「行川アイランド」跡地の再開発が決まったそうです。
2020年より「勝浦シーサイドパークリゾート」というファミリーユースのリゾートホテル建設がはじまりました。
「行川アイランド駅」の名称も変わるのでしょうか。
この地が再び脚光を浴びる日もそう遠くはないでしょう。