北大阪急行電鉄延伸区間が地下から高架へと変わる理由?

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大阪万博アクセス線として誕生した北大阪急行電鉄

1970年の大阪万博開園に向け建設された北大阪急行電鉄。
大阪市の大動脈である大阪メトロ御堂筋線との相互直通運転が行われているため、大変便利な路線となっています。

初乗り運賃も100円(2021年1月現在)に抑えられているため、大阪メトロから乗り継いでも大幅に運賃が上昇することもありません。
大阪万博開園時は千里中央駅手前より分岐する会場線が臨時に建設され万博会場入口に万国博中央口駅を設置されました。
この会場線は大阪万博会場への足として約2000万から約2400万もの来場者を運びました。
会場線は大阪万博閉園とともに廃止され、現在、北大阪急行電鉄は千里中央駅が終点となっています。
その後、50年余もの間、北大阪急行電鉄の営業区間は江坂 – 千里中央間5.9 kmと変わることなく営業されていましたが、今この路線に大きな変化が訪れています。

北大阪急行電鉄が箕面へ延伸

ただいま延伸工事の真っ最中の北大阪急行電鉄。

目的は2.5km先の箕面萱野駅までの延伸です。
2023年(令和5年)度中の開業を目指しています。

現在終点である千里中央駅の次にできる箕面船場阪大前駅付近には、
大阪大学の高層ビル型キャンパスも建設され2021年春、全面移転予定です。

箕面船場阪大前駅は地下駅です。道路の下では工事が行われています。

箕面船場阪大前駅予定地

地下から地上へ…その理由は!?

箕面船場阪大前駅までは地下を通っていますが
その北側には千里川が流れているため河岸段丘の高低差により
箕面船場阪大前駅を越えると線路は地上に顔を出し、
一気に高架化されます。

鉄道のコース自体はゆるやかな登り傾斜ですが、地形の起伏により地下から高架へ変わるため急上昇感が味わえそうです。

箕面船場阪大前駅〜箕面萱野駅間(工事中)

レールが敷かれる前の路盤が見られる貴重な風景です。

箕面船場阪大前駅〜箕面萱野駅間(工事中)
箕面船場阪大前駅〜箕面萱野駅間(工事中)

終点の箕面萱野駅周辺は大型ショッピングセンターなどが建ち並び、
新たな産業スポットとなっています。

箕面の交通網を大きく塗り替える北大阪急行電鉄の延伸。開業が待ち遠しいですね。