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梅小路京都西駅の誕生
2019年(平成31年)3月16日に誕生した「梅小路京都西駅」。
山陰本線(JR嵯峨野線)の京都駅と丹波口駅の間に位置し、京都鉄道博物館や京都水族館の最寄り駅となっています。
京都鉄道博物館の前身・梅小路蒸気機関車館が近くにありながらも今まで近くにJRの駅はなかったのでしょうか。
旧・丹波口駅と京都市場駅
実は「丹波口駅」は現在の位置より500メートル南の位置にありました。
現在の「梅小路京都西駅」に近い場所です。
1976年(昭和51年)の山陰本線高架化のため「丹波口駅」は北へ移動。
「丹波口駅」のあった場所は「京都市場駅」として京都卸売市場への発着駅に利用されていました。
1984年(昭和59年)に廃止となります。
緑化フェア梅小路駅
また、1994年には梅小路公園で開催された「第11回全国都市緑化フェア」会場の臨時駅として
「梅小路京都西駅」から京都駅側へ600メートル離れた場所に「緑化フェア梅小路駅」という臨時駅が二ヶ月間のみ営業されていました。
京都鉄道博物館や京都水族館ができたことでようやく念願の新駅が誕生することになったのです。
梅小路短絡線(山陰連絡線)廃線跡
「梅小路京都西駅」に訪れたならぜひ見ていただきたい廃線跡があります。
それがこちらです。
2016年2月に廃線となった梅小路短絡線(山陰連絡線)です。
東海道本線(JR京都線)へとつながっていた廃線跡です。
1918年(大正7年)9月10日に開業し、大阪方面と亀岡方面を経由せずに結ぶ路線で貨物列車や臨時列車などにも利用されていました。
このたび、「梅小路京都西駅」の建設により廃線となりましたが、
この廃線跡の活用例が大変ユニークです。
梅小路ハイライン
廃線となった高架上の約30mの区間が2019年11月23日より、「梅小路ハイライン」として利用されています。
廃線跡の活用例としては珍しいイベントスペースとなっており
この場所でいろいろなイベントが開催されています。
梅小路短絡線(山陰連絡線)は全長1kmほどあるため、「梅小路ハイライン」から先もまだまだ廃線跡は続いています。
「梅小路ハイライン」より先に続く廃線跡がどのようになるのか楽しみです。