北陸新幹線のルートから外れた亀岡駅
東京駅と石川県の金沢駅を結ぶ北陸新幹線。
さらなる延伸を目指し、金沢駅-敦賀駅間が目下工事中、開業予定は2024年(令和6年)春です。
敦賀駅以西のルートは、
米原ルート (米原駅で東海道新幹線に接続)
小浜・京都ルート(小浜・京都駅経由)
小浜ルート(小浜・亀岡経由)
湖西ルート(現在の湖西線に沿うルート)
舞鶴ルート(小浜・舞鶴経由)などが検討されていましたが
最終的に小浜・京都ルート(小浜・京都駅経由)に決まりました。
やはり、「京都駅」を避けて通ることはできなかったようです。
小浜駅を経由した「小浜・京都ルート」は、京都駅に地下で接続し南へ進み
そして、新大阪駅との間に「松井山手駅」を設ける予定となってます。
現在、片町線の「松井山手駅」周辺は開発が進み、住宅や商業施設が林立しているため
地域経済への波及効果が期待されているようです。
「小浜・京都ルート」決定に落胆したのは亀岡市ではないでしょうか。
北陸新幹線は整備新幹線構想の時代から亀岡駅経由が検討されていました。
1970年代のことです。
2012年には、京都サンガF.C. のホームスタジアムが亀岡市に建設されることが正式に決定され
これで北陸新幹線が通ればという期待もあったのではないでしょうか。
しかし北陸新幹線は、突然降って湧いた「小浜・京都ルート(小浜・京都駅経由)」に取って変えられました。
並河駅鉄道歴史公園
「亀岡駅」隣の「並河駅」。
1989年(平成元年)に約120m園部駅寄りに移設され、
旧駅舎とホームの跡地を利用し「鉄道歴史公園」という鉄道公園が整備されています。
国鉄DD51形ディーゼル機関車と新幹線0系電車が展示されています。
この鉄道公園が整備された頃、亀岡に北陸新幹線が通ることが期待されていたに違いありません。
撤去された「北陸新幹線」の看板
ちなみにWikipediaの「並河駅鉄道歴史公園」の写真には0系新幹線の横に『みんなの夢ひろがる北陸新幹線』『「口丹波ルート」「口丹波に停車駅設置」の早期公表を!「京都中部・大阪間の通勤新線」の誘致を!』の看板が高々と掲げられています。
しかし、わたしが訪れた2021年春には撤去されていました。
亀岡市の長年の夢だった北陸新幹線誘致は「小浜・京都ルート」によって完全に途絶えてしまったようです。