読者様へご報告

皆様の応援が結実した『都会の廃線跡 探究読本』 (河出書房新社)
10月17日発売しました!
いつも応援してくださる読者様へ、心より感謝申し上げます。
ブログではこれまで断片的にご紹介してきた各地の廃線跡を、
改めて「都市と鉄道の記憶」というテーマでまとめています。
全編書き下ろし、未公開路線も掲載し、
書籍でしか実現できない価値に凝縮しました。

ぜひこのリンクからご予約いただき、著者としての一歩を応援していただけると幸いです。

悲しすぎる「加悦SL広場」の閉園…加悦鉄道廃線跡

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加悦鉄道

加悦鉄道(かやてつどう)は、「丹後山田駅(現・京都丹後鉄道宮豊線与謝野駅)」と「加悦駅」を結んでいた路線です。「加悦駅」の南西にある大江山でニッケルの採掘が開始されたため、1940年(昭和15年)に大江山ニッケル鉱山を結ぶ貨物専用線、1942年(昭和17年)には「丹後山田駅」から北東の岩滝町にある精錬所(日本冶金工業大江山製造所)を結ぶ専用線がそれぞれ開通しました。しかし、モータリゼーションの波が押し寄せ、ニッケル鉱石輸送も終了したため、1985年5月1日に加悦鉄道は廃線となりました。

加悦SL広場

大江山ニッケル鉱山への貨物専用線のため延伸されたことで誕生した「大江山鉱山駅」。
廃線後の1996年に加悦駅にあった「加悦SL広場」がこの地でリニューアル移転されました。

加悦SL広場


多くの貴重な車両が展示され、またお土産物店や食堂も充実していたため当時は観光バスなどが立ち寄る場所として賑わっていました。
しかし、近年は展示車両の老朽化が深刻になり、修復作業を行うための人材も不足し
2020年3月末をもって閉園となってしまいました。

貴重な車両のオンパレード
ドライブインとしての役割も兼ねていました

加悦鉄道資料館

惜しまれながら閉園となった「加悦SL広場」ですが、加悦駅跡地には「加悦鉄道資料館」があり、貴重な資料が展示されています。

加悦駅旧駅舎
加悦駅旧駅舎

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