ロマンスカーとは?
小田急の誇る名列車「ロマンスカー」。
実は最初に「ロマンスカー」と命名された列車は小田急ではなく京阪電気鉄道。
1927年(昭和2年)のことでした。
「ロマンスカー」の名前はロマンスシートを使用した列車より由来しています。
ロマンスシートとは、恋人同士の映画鑑賞時に使用するために考えられた2人掛けの座席のこと。
ロマンスシートを向かい合わせに配置された列車ということで「ロマンスカー」と呼ばれていました。
今でいう「クロスシート」のことですね。
「ロマンスカー」という名前は各大手私鉄で使用されていましたが、次第に各社がオリジナルの特急名を使用するようになります。
(近鉄のビスタカーや名鉄のパノラマカーなど…)
「ロマンスカー」の名前を使用する私鉄は小田急のみとなったため、1990年代後半、「ロマンスカー」の呼称を小田急が商標登録することになったそうです。
ロマンスカーミュージアム開業
4月19日、小田急線・海老名駅の隣に小田急「ロマンスカーミュージアム」が開業します。
1階には小田急線開業当時の車両「モハ1」や歴代の特急ロマンスカーなど6種類計11両の鉄道車両を展示。
特急ロマンスカー・SE(3000形):3両
特急ロマンスカー・NSE(3100形):3両
特急ロマンスカー・LSE(7000形):1両
特急ロマンスカー・HiSE(10000形):1両
特急ロマンスカー・RSE(20000形):2両
また、ロマンスカーの歴史を凝縮したショートムービーを放映する「ヒストリーシアター」も用意されています。
2階は、鉄道模型(HOゲージ)の「ジオラマパーク」を展示。
「ジオラマパーク」は小田急沿線を模した国内最大級の巨大ジオラマで背景はスクリーンとなっています。
また、カフェ「ROMANCECAR MUSEUM CLUBHOUSE(ロマンスカーミュージアムクラブハウス)」も設置。
JR系の鉄道博物館に劣らない設備です。
鉄道系博物館料金比較
さて、気になるロマンスカーミュージアムの入館料金ですが、中学生以上900円、小学生400円、3歳以上100円、3歳未満無料となっています。
これは、JR東海のリニア・鉄道館(名古屋市)とほとんど変わらない料金設定。
JR3大博物館や関東の私鉄系博物館と比較するとなかなかの強気の設定ということがわかります。
大人 | 大学生 | 高校生 | 中学生 | 小学生 | 幼児 | |
鉄道博物館(大宮市) | 1,330円 | 1,330円 | 620円 | 620円 | 310円 | 310円(3歳以上未就学児) |
京都鉄道博物館(京都市) | 1,200円 | 1,000円 | 1,000円 | 500円 | 200円 | 200円(3歳以上) |
リニア・鉄道館(名古屋市) | 1,000円 | 1,000円 | 500円 | 500円 | 200円 | 200円(3歳以上) |
ロマンスカーミュージアム(海老名市) | 900円 | 900円 | 900円 | 900円 | 400円 | 100円(3歳以上) |
京王れーるランド(日野市) | 310円 | 310円 | 310円 | 310円 | 310円 | 310円(3歳以上) |
地下鉄博物館(江戸川区) | 220円 | 220円 | 220円 | 100円 | 100円 | 100円(4歳以上) |
東武博物館(墨田区) | 200円<交通系電子マネー> 210円<現金> | 200円<交通系電子マネー> 210円<現金> | 200円<交通系電子マネー> 210円<現金> | 100円 | 100円 | 100円(4歳以上) |
電車とバスの博物館(川崎市) | 200円 | 200円 | 200円 | 100円 | 100円 | 100円(3歳以上) |
京急ミュージアム(横浜市) | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
大手私鉄系博物館の中では、規模も大きく設備もハイテクのようですのでこの料金は妥当でしょう。
鉄道ファンは一度は必ず行かれると思いますが、この入館料でリピーターを増やすにはやはり期間限定イベントの企画が不可欠要素となることでしょう。