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鬼滅の刃 無限列車
大人気映画「鬼滅の刃 無限列車編」。主人公の炭治郎たちが、蒸気機関車「無限列車」の中で「鬼」に立ち向かうというストーリー。
劇中では蒸気機関車の「無限列車」が重要な役割を果たすため、鉄道関係各所がこぞってコラボを展開しました。
九州
蒸気機関車「無限列車」は、物語の背景やそのルックスから大正生まれの国鉄8620形蒸気機関車がモデルでは?と噂されています。
JR九州には国鉄8620形蒸気機関車58654号機が動態保存されています。
九州各地で活躍した後、1975年(昭和50年)3月31日に廃車となり、人吉市SL展示館に展示されていました。
1987年(昭和62年)、2年後の門司港開港100年と九州鉄道100年の記念に向け国鉄8620形蒸気機関車58654号機の復活計画が開始。
53年間かけ300万kmもの距離を走っていたため、傷みも激しく約1年がかりの大規模修復が施されました。
1988年(昭和63年)豊肥本線熊本 – 宮地間の「SLあそBOY」、肥薩線熊本 – 人吉間の「SL人吉号」の共用機関車として復活すると
またたく間にJR九州の人気列車となりました。
しかし、2005年(平成17年)に車両故障を起こすと、今度は修復不能と判断されます。
それでもなんとか復活の可能性を信じ、除籍せずにいると製造時の図面があることが判明し、再び大修理されます。
2009年に「SL人吉」として奇跡の復活。
そして、2020年、ナンバープレートを「無限」に変更し「SL鬼滅の刃」が誕生しました。
2020年11月1日、3日、15日、21日、23日の計5日間。熊本駅-博多駅間で運転開始。
これが予想以上の人気だったため追加運行が決まりました。
12月19日、21日、23日、25日、27日の計5日間です。しかし、こちらも14日の発売と同時に即完売となりました。
しかし、きっと見るだけでもきっとテンションがあがると思います。
群馬
群馬県では「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の公開を記念したイベント「鬼滅の刃×SLぐんま~無限列車大作戦~」が行われています。
蒸気機関車「SLぐんま よこかわ」は残念なことに8620形ではなく、D51形ですが、客車内の雰囲気「無限列車」がそっくり。
これはまさに偶然の産物!?2020年4月に旧型客車の内装を製造当時の雰囲気にリニューアルしていたため、まるで「無限列車」公開に合わせたかのように作られています。
イベント期間中は「SLぐんま よこかわ」の前後にオリジナルのヘッドマークが設置され信越本線高崎~横川間で運転運行。
こちらの運行は、イベント終了の12月31日までとなっています。
京都
無限列車の同モデルと言われている国鉄8620形蒸気機関車は、九州の他にもう1両動態保存されている場所があります。
京都鉄道博物館です。
九州の8620形蒸気機関車と違うところは、前頭部に除煙板がないこと。「鬼滅の刃」の無限列車には除煙板がないため、こちらの方が「より無限列車に近い」との声もあります。
京都・鉄道博物館では、8620形の他にC56、C61、C62がSLスチーム号として日替わりで運行されているため、
運が良ければ8620形の走る姿が見られるかもしれません。
京都鉄道博物館は東映太秦映画村・嵐電とともにに2020年12月26日から2021年3月14日までコラボイベント「鬼滅の刃 京ノ御仕事 弐」を開催します。
蒸気機関車と登場人物のコラボ「鬼滅の刃 無限列車編」の世界を体感できるイベントとなっています。
8620形は、他にも全国に静態保存されている箇所が各地にあります。あなただけの無限列車を見つけてみまませんか?