北王子線廃線跡が再開発のため撤去へ…マンション群の中の貴重な鉄道遺産

国鉄北王子線とは?

王子製紙の専用鉄道として存在していた王子駅と下十条(現在の北王子駅)を結ぶ国鉄北王子線、国鉄線として開業する以前に王子製紙の専用鉄道として存在していました。王子六丁目付近に陸軍造兵廠が設置され、弾薬輸送が行われるようになった関係で、1927年(昭和2年)に鉄道省(国有鉄道)の路線となりました。
陸軍造兵廠の跡地には、企業の工場が進出。
北王子線、最盛期には1日5往復の貨物列車が運行されていました。
しかし、沿線の公害問題により近辺の工場は相次いで閉鎖。
まず、北王子線から分岐していた須賀線が1971年(昭和46年)に廃止。
2014年に日本製紙が北王子駅専用線の貨物取扱を終了する意向を示したことで、北王子線も廃止となってしまいました。

国鉄北王子線廃線跡

まだ線路や踏切などが残っていますが、いずれ撤去されてしまうと思います。その日が来る前に目に焼き付けておこうと思い訪問しました。

突然の撤去始まる!?

2021年、ついに撤去が始まりました。周辺はマンションが林立する住宅街です。子供たちも多く、使用しないレールを残しておくのはさすがに危険ですね。レールが撤去されると「遊歩道」に整備されるそうです。

廃レールと高層マンションのアンバランスが生み出していた不思議な空間。また一つ貴重な鉄道風景が消えることになりました。

住民の人たちにしてみれば「廃線」よりも「遊歩道」の方がいいに決まっていますが…。