特急「北アルプス」が駆け抜けた新鵜沼駅の名鉄・JR連絡線

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特急「北アルプス」

かつて名鉄に在籍していた名列車、特急「北アルプス」。
名鉄とJRを相互に乗り入れる特急で、しかも名鉄唯一の気動車という大変珍しい存在でした。
名鉄名古屋駅を出発した「北アルプス」は名鉄犬山線を北上するとJR高山本線の鵜沼駅を目指します。
しかし、鵜沼駅には止まらず、すぐそばにあるショートカット路線を使いJR高山本線に乗り入れていました。

特急「北アルプス」


残念ながら2001年10月のダイヤ改正で引退してしまいます。

電車ばかりの名鉄がディーゼルカーを保有することは、管理の面などおいて大変。また運転手にとってもJRに乗り入れる特殊形態の列車のため、JR区間はそのルールに沿って運転しなければなりません。珍しい存在で人気でしたが、乗客が減少したことでこのような非効率な面がクローズアップ。
そして、2000年に東海北陸自動車道が飛驒清見ICまで延伸し、高山までの自動車による交通の便が格段にアップしたこと、そして名鉄も名古屋と高山を結ぶ高速バスの運行を開始したことが「北アルプス」廃止の決定打となってしまいます。

新鵜沼駅構内の名鉄・JR連絡線

「北アルプス」の引退と共に、新鵜沼駅構内で使用されていたの名鉄・JRの連絡線が撤去されることとなりました。

廃線跡は道路へと変わり、もう面影はありませんでした。